初体験は、先輩に連れて行かれた風俗店だった。
彼女のいない自分にとって、それは衝撃の体験だった。
お金さえ払えば女性とSEXできる──。
その快感に、しばらくの間は酔いしれた。
しかし、帰り道、ふとした瞬間に胸の奥がスッと冷えた。
心のどこかで、「これは本当に幸せなのか?」と問いかける自分がいた。
周りの友人や同僚は、次々と彼女ができ、結婚の話が増えていった。
気づけば、風俗に通うのは自分ひとり。
しかも、安月給の身には出費が重くのしかかる。
それでも、性欲は人並みにある。
ある夜、自慰のためにアダルトDVDを借りようとレンタル店へ行った。
アダルトコーナーに足を踏み入れるのには勇気がいった。
機械レンタルもあったが、使い方がよく分からない。
店員は若い女性ばかりで、聞くに聞けなかった。
タイトルもパッケージも、いかにも“エロい”。
レジに持っていく姿を想像するだけで、顔が熱くなる。
その夜、家に帰ってパソコンを開き、
「アダルトDVD 宅配レンタル」と検索した。
そこで、偶然見つけたのが──動画サイトだった。
「これだ」
心の中で何かが弾けた。
家にいながら、好きな時間に、好きなだけ作品が見られる。
誰にも見られず、恥ずかしい思いをすることもない。
まるで、閉ざされた世界の中に自由を見つけたような感覚だった。
それ以来、俺は“動画の世界”にのめり込んでいった。
